小児・婦人泌尿器疾患


小児泌尿器疾患の代表的なもの

水腎症 (すいじんしょう)

腎臓に尿が溜まり、腎臓が腫れてくるもので20~50人の胎児に1人くらいの割合でみられます。

膀胱尿管逆流症 (ぼうこうにょうかんぎゃくりゅうしょう)

膀胱に溜まった尿が尿管や腎臓に逆流することをいいます。これにより腎臓に感染を起こしたり、腎盂炎や水腎症を発症させることがあります。

停留精巣 (ていりゅうせいそう)

精巣が陰嚢の中に触れることが出来ない状態です。次第に下降することもありますが、1歳を過ぎるとその後はほとんど降りてきません。そのまま放置しておくと、不妊症や精巣腫瘍の原因となることがあります。治療は1~2歳頃までに手術療法が主に行われます。

尿道下裂 (にょうどうかれつ)

男児の先天的な異常で、尿道の途中に尿道口が開き、そこから尿が出てしまう状態です。治療は2~3歳くらいのときに手術で尿道を形成し正常の状態に近い形に治療します。

神経因性膀胱 (しんけいいんせいぼうこう)

尿が溜まると、大脳から膀胱や骨盤内の筋肉に「排尿せよ」「少し我慢せよ」の指令が出ますが、この膀胱から大脳に至る神経の一部の障害によって起こる排尿障害を、神経因性膀胱といいます。


婦人泌尿器疾患の代表的なもの

尿失禁 (にょうしっきん)

笑ったときや、くしゃみやせきをしたとき、重いものを持ったとき、急に立ち上がったときなど、尿がちょっともれてしまいます。 →尿失禁を参照ください

過活動膀胱 (かかつどうぼうこう)

2002年に認められた新しい疾患名です。自分の意思と関係なく膀胱が勝手に収縮し、頻尿や尿もれを引き起こす病気です。

尿道カルンケル

慢性の炎症が原因で、尿道口に乳頭状の腫瘤(しゅうりゅう)カルンケルができ、違和感や圧迫痛があり、触れると出血します。

骨盤底臓器脱 (こつばんていぞうきだつ)

骨盤底の筋肉が弱くなり膣周辺の臓器が脱出してくる病気です。